2025年度、まちなか研究所わくわくでは、6市町村社会福祉協議会へのアドバイザリー業務を実施しました。
社協職員は、地域づくりの活動の基盤となる「地域の話し合いの場」において、立場を超えて主体性を引き出す「ファシリテーション」のスキルが求められます。さらに現在は、そうした地域での話し合いだけでなく、包括的な支援体制に向けての多機関連携での話し合いの場づくりと進め方も強く求められるようになっています。
こうした背景から、浦添市社会福祉協議会では、社協CSW・ボランティア担当・相談員のための参加の場づくり研修として、全6回のファシリテーション研修を行いました。


全6回研修の概要
ファシリテーション研修 ー参加の場づくりと進め方ー話し合いの3つのデザイン
・日程 2025年5月~3月(2カ月に1回開催・3時間/回×6回)
・場所 浦添市社会福祉協議会 研修室
・講師 宮道 喜一(NPO法人まちなか研究所わくわく 代表理事 兼 事務局長)
・参加 浦添市社会福祉協議会職員・浦添市職員
| 回数 | 日時・場所 | 参加者 | テーマ | 主な内容 |
| 第1回 | 5月9日(金) 13:30-16:30 @浦添市社会福祉センター | 浦添市社協10名、浦添市1名 | 導入・オリエンテーション | 社協とは、地域づくりのプロセス、参加者の会議経験の共有、目標設定、「ファシリテーション」概要 |
| 第2回 | 7月7日(月) 13:30-16:30@浦添市社会福祉センター | 浦添市社協11名、浦添市1名 | 話し合いの「3つのデザイン」 | 行政区会議や四者会議の事例から「参加のプロセス」を読み解く |
| 第3回 | 9月12日(金)13:30-16:30@浦添市社会福祉センター | 浦添市社協10名、浦添市1名 | 「ファシリテーション」基礎 | 「書く」「聴く」「問いを立てる」の基礎スキル、「進行」について社協職員の聞き取り、共有 |
| 第4回 | 11月14日(金)13:30-16:30@浦添市社会福祉センター | 浦添市社協10名、浦添市1名 | 「板書スキル(ファシリテーショングラフィック)」を学ぶ | 話し合いを「書く」ことの効果、構造化の技法、道具の使い方、進行と板書の連携実習 |
| 第5回 | 1月9日(金)13:30-16:30@浦添市社会福祉センター | 浦添市社協11名、浦添市1名 | プラットフォームに立ち返り、これからの関わり方を考える | 実習として、CSWが推進するプラットフォーム(まちなとランドリー、てぃーBEEハニー)の現状をグループで整理、フィードバック |
| 第6回 | 3月13日(金) 13:30-16:30@浦添市社会福祉センター | 浦添市社協10名、浦添市1名 | 1年間のふりかえり | 板書補講、学びと実践のふりかえり、次年度へのアクション |
本研修は回数を重ねることで、ファシリテーションの「基礎スキル」から「専門スキル(進行・板書)」へと知識と実践を積み上げることができました。各回で実習を行い、話し合いの役割分担(進行・板書・情報提供等)と連携を実践したことで、「ファシリテーション」の手法が現場で活用できるよう研修を実施しました。


アンケートで見られた参加者の変化
第1回から第6回までの全研修で、参加者の意識は「ファシリテーションや板書への漠然とした不安」から「現場での実践に基づく自信と課題発見」へと変化が見られました。
特に第6回研修のアンケート「全6回を通しての学び」では、「『ファシリテーション』『板書』などのワードが職場内の共通言語として定着できたことが一番の収穫」という回答や、「現場では実践を行う事で、今までの会議の様子と研修後の会議の違いを実感することができた」という回答が見られました。今回の研修を通して、単なる個人のスキルアップに留まらず、組織全体の風土づくりやチームでの連携に意識に向けることができました。

浦添市社会福祉協議会では、今年度も、新たな事業実施に合わせて、ファシリテーション研修を実施予定です。
まちなか研究所わくわくでは、市町村社協に合わせた人材育成研修のほか、地域福祉計画や社協組織内計画の策定支援や社協内の地域福祉推進体制構築、災害対応体制整備等の支援を行っています。
各市町村社協に限らず、地域包括支援センターや福祉事業所、民生委員児童委員等、福祉関係者向けの単発の研修等も実施していますので、ぜひご相談ください。