沖縄地域社会ビジョン大学院2013
講義第9回 沖縄の子どもと貧困
講師 仲渡 尚史 氏 (沖縄こども研究会)
沖縄地域社会ビジョン大学院の講義9回目となる今回は「沖縄の子どもと貧困」と題して、
広島市出身で、これまでに中学、高校教員なども経て子どもの博物館、政策立案にも関わっている仲渡さんに講義をしていただきました。
それでは講義の内容を大まかに振り返ってみます
<主な内容>
◆問題点と課題
○貧困層を助けるべきか ➔ 助けるべきでないが日本38%(アメリカは28%) 貧困層に対して理解が少ない。
○沖縄は特に貧困率が高い。→父子家庭率1位、所得の低さなど。
○格差の上の人(行政)による政策→目線が違うのでミスマッチしがち
○昔はあった親戚などの支援もくずれてきている。(これをどう修復していくか)
○所得の再分配の問題→日本は税金を徴収したらより貧困率が上がる。
(税金が子どもたちのために使われていない)
○子どもをの貧困をなくすことで様々な社会的恩恵が得られる。
○貧困への気づき、問題の可視化が不十分
○希望をなくすこと(あきらめ)が貧困の連鎖に繋がっていく。
◆
子どもの貧困をなくすための3つの視点
○子どもに聞く ○子どもに応える ○子どもを支える
○
見えるようにすること、小さなささやきに耳を傾けること、社会を変え自らも変えること。
講義を受講された方ならわかると思いますが、上に挙げた内容は本当にごく一部です。
主に講義の中で紹介されたものを箇条書きで書いてみましたが、これら以外にも
沖縄県内での学校給食しか食べられない子どもの事例や、
とある認可外保育園での信じられないような園児の扱い方など、統計のみでは知ることができない実際の事例を
数多く教えていただきました。貧困の連鎖をなくすために自分たちにできることは何だろう・・・と考えさせられる中身の濃い講義でした。
仲渡さんお忙しい中本当にありがとうございました
最後にみなさんの振り返りシートの一部をご紹介します。
早いもので講義も残り5回です。ゼミも含めて最後まで頑張りましょう
受講生 仲村