琉球大学で行われたワークショップ講座入門編に
糸満市市民活動支援センター運営を担当する上原さんと総務部宮下とで参加してきました。
糸満センターのワークショップを目前に控える上原さんによる報告です。
9/8 「生涯学習・地域づくり関係者のためのワークショップ講座~入門編」
講師 加留部貴行 氏
(加留部貴行事務所AN-BAI代表。
年間200件以上の研修・ワークショップに携わるエキスパート)
琉球大学、生涯学習教育研究センター講義室で行われた講座に参加してきました。
講座を受けたのではなく「参加した」です。
人が主体性を持ってワークショップに参加したと思えるポイントは
「しゃべる」「書く」ことだと加留部さん。
といって、発表(させられる)、作文を書(かされる)のでは、
数多くの参加者を呼び込むことは出来ません。
三人一組といった小単位のグループから話し合いを始める-
相槌を打っても口を挟まない-などの工夫で、
人は「しゃべった」「参加した」と満足するのだそうです。
書くことにおいても、用意する筆記用具などで満足度は違ってきます。
マーカーを使うのに抵抗があり受け身になりがちな高齢の方のために、
筆などを用意することで「わしの出番じゃ」とばかりに記録係を買って出る
といった場面もあったそうです。
以下、プログラム。
1 地域づくりを考えるワークショップ体験
ワーク①「これまでのつながり・これからのつながり」
ワーク②「地域・学び」の関係を考える
これまでのつながりの付箋紙にすかさず「門中」と書く。
グループから声が上がった「さすが糸満!」
2 ワークショップという場で何をめざすのか
1) わざわざ集める、集まるにはワケがある
→ 個人の限界・文字情報の限界
2)ワークショップという場の捉え方
①対話と気づきで「出席者」を「参加者」にする
→ 主体的な参加を促す「対話」、気づきを行動へ誘う「想像」
②人を管理して「仕切る」だけではなく、人を支援して「自発性」を促す
→ 管理は自分から出発して相手を変える行動様式
→ 支援は相手から出発して自分を変える行動様式
③孤軍奮闘・孤立無援の人たちをつなげる
3 ファシリテーションとは
1)より良い「交換」が生み出すもの
2)ファシリテーションとファシリテーター
①ファシリテーションとは「引き出す力」
②ファシリテーターの役割
→ 参加している一人ひとりの主体性や当事者意識を育み、場を信じて委ねる
3)プロセスを活かすファシリテーション
→ 「成果」もさることながら「納得感」を引き出すために注力する
4 対話の場づくりをめざして
1)全体振り返り~「ワールドカフェ」を体感しながら
●テーマ「今回学んだことでこれから活かしていきたいことは何ですか」
2)「ワールドカフェ」の基本的な進め方
①1グループ4~6人ほどで構成されたグループを複数つくる
②進行役から提起される発問についてグループで話し合いを進める
③20分置きくらいに、ホスト1名を残して、全員席替えをする
④新しいメンバー同士で先程まで自分がいたグループで話し合われていた内容を披露しあう
⑤これを数回繰り返し、最後に元のグループに戻る
3)「ワールド・カフェ」を通じて見えてくるもの
→ 良い意見は会場全体の参加者に届き、そしてそれが我がものになる
→ 相互開示的な場「ただ、会って話す」という場を提供するだけ
→ 6人以下のグループにすることで本音を言い合える環境をつくり、
20~30分置きにメンバーを変えることで、良い情報をシェアするこの方法は、
独りよがりの意見は淘汰され、本質的で良い話が会場全体に広がっていく
4)チェックアウト
ワークショップについて無知な、
しかも糸満センターのワークショップを目の前に控えている私にピッタリの内容で、
同じテーブルに着いた初対面の皆さんとともに、
両手に抱え切れないほどの「学び」を持ち帰ることが出来ました。
ワークショップの「目的・手段・可能性・課題」、ファシリテーションの「管理と支援の違い」、
そして、まちわく理事長から勧められた本を読んで
興味を覚えていた「ワールドカフェ」を実体験するという「シンクロ」もあり、
本当に有意義な時間をたくさんの方と共有出来ました。
さらに加留部さんともお名刺を交換させて頂いたり、
お話を直にさせて頂いたりと嬉しいこと尽くしでした。
ありがとうございました。
@うえはら