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オープンゼミの講演として、
川北秀人さん(IIHOE代表)に講演をしていただきました。
テーマは
「2030年の社会を担う私たちの役割~課題先進国だからこそ、社会を変えるしかけをつくる!~」
川北さんからたくさんのキーワードをいただきました。
少しご紹介します
■2030年の沖縄はどんな世の中になっているか。
・あと20年で子どもが今より3分の1減る。ほっておいていいのか。
・なぜ少子化なのか?
∟経済的な不安、親の介護。
現在の20代の人は、子育てする前に介護することになる。
2010年と2030年の介護の問題はちがう。
・2030年は、1.8人で一人の高齢者を支えないといけない。
・沖縄の後期高齢者のくらしがどうなるか。
沖縄の75歳の後期高齢者の一人暮らしの率は、17.6%。75歳の6人に一人が一人暮らししている。全国的にみても高い数字。
後期高齢者のセーフティーネットささえる地域づくりが必要。
■NPOの役割
NPOの本来の役割は?
NPOは「1歩先の視野・半歩先のプログラム」、中間支援は「2歩先の視野・一歩先のプログラム」。
現在の社会状況をほっておくとどうなるのか。状態悪化させないために予防する。
課題を追っかけるのではなく、世の中が次にどうあるべきか、対象者にとって効果のあるプログラムを提案する。
次にどうなるかよみといて、共感者に伝えて支援をもらう。
課題の予防、将来をよくする活動をする役割がある。
ほかの人または、未来を担う子ども世代に必要なこと実現する。
自分がどうしたいかではなく、社会がどうなっててほしいかを考える。
今やっていること以外でも、選択肢を広げて考える。
「私たちを待つ人は、どこに、どれだけいるのか?その人々にいつ、どのように届けるのか?私たちはそれを刻んだ上で、今日の活動を始め、終えているか?」
みなさんは、だれの代弁者なのか。
2030年世の中どうなってほしいのか。誰・何のどんな課題をどう解決するか。
■何年後にどんな社会をつくりたいのか
民主主義でいうと、市民は消費者ではない。
「2012年ショック」団塊の世代が65歳になる。年金をフルでもらう年。財政がかなりきびしくなる。
行政、政治家だけにたよるだけのお願い民主主義ではなく、
市民も社会運営の当事者である。
原因、課題把握して、提案。
民主主義の担い手としての市民の役割。
などなど、ここに載っているキーワードはごくごく一部です。
川北さん講演で使用した資料は、川北さんのブログよりダウンロードできます
http://blog.canpan.info/dede/archive/578
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次に、このビジョン大学院の活かすポイント
を川北さんよりいただきました。
■大学院を最大限にいかすには
・3つのNPOに、どれだけ効果的な提案ができるか?
‐具体的な提案を10項目だす。課題に積極的にかかわる。講座で学んだことでもいい。
‐「3団体の代理人」としても受講している。
‐団体ヒアリングの1月14日にどれだけ具体的に聞きだせるかが勝負!
・自分の団体にどれだけ生かせるか?
‐団体の課題を、どれだけ具体化して臨むか?
*耳で聞くだけでなく、生かす準備を!
・ここは何でこうなっているの?直接きいて変える
そして、ちょっとしたワークを行いました。
●ワークショップ
1.自分の団体、事業で改善すべきこと(5項目)
2.自分の団体、事業で改善すするために、講師から学びたいこと(3項目)
3.3団体に良い提案をするために、直接たずねたいこと(5項目)
4.3団体に良い提案をするために、講師から学びたいこと(5項目)
を、A3用紙に記入。ペアを組んで共有しました。
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講義終了後、参加者のみなさまからふりかえりをいただきました。
一部紹介します。
【今日得たこと】
・ニーズを読み解くという作業
・市民は消費者ではなく生産者であること
・NPO法人や行政と地域の関わりなど、今までの身のまわりと違う分野のことにふれたように思います。
・20年30年のビジョンをもつ(日々、目の前の問題でいっぱいいっぱい)
・開かれている状況、ニーズ、未来像など細かく把握する。「インパクトを与えられるか」という視点。
【これから活かしたいこと】
・統計
・本当に届けたい相手を考える
・これから世の中かがどうあるべきかを常に考えつつ活動していきたい
・「やりたいこと」だけではなく、概況、比較などバックデータをとるなど「伝える工夫」が大切だと感じた。
いよいよ、1月12日(木)から大学院講義がスタートです。
県内外からの講師の方をおよびしての講義、そして課題解決のアイディアの提案をおこなうプログラム。
ビジョン大学院の申込は、1月10日(火)となっています。
みなさまのご参加おまちしています!!
大学院の詳細詳細はこちらhttp://machiwaku.ti-da.net/e3288849.html
受講申し込み締め切り:
2012年1月10日(火)