沖縄で社会貢献活動に取り組む人をつなぐ
「NPO/SB合同宿泊研修プログラムJOINT」が
3月18日(日)、糸満青少年の家で始まりました
ここから、1泊2日の熱い研修が繰り広げられますよ
講師は、
IIHOE代表理事の川北秀人氏
テーマは
「災害発生時の組織の対応を見直す」
「次年度の事業計画をつくる」
の豪華2本立てです
県内の5団体から16人の熱き面々が集まりました
午前の部のスタートは
「国内での大規模災害時に
ネットワークが有効に機能するために」
と題した講演です。
阪神大震災当時、自身も支援に携わっていた経験から
○平時にない自治体間の連携は、非常時にできない
相互に相手を知らないから、情報を繋ぐ事が出来ない
という教訓や避難所での災害弱者、災害ボランティアの課題などを紹介していただきました。
日頃からの「協働」は
命にもかかわる大切なことだったんですね
川北氏によると、支援活動には3つの類型があるといいます。
1、サービス供給者(最前線、現地での活動。泥かきボランティアなど)
2、ロジスティクス支援(少し後方。ボランティアコーディネートなど)
3、後方支援(後方。募金活動など)
そこで、
「自分たち(参加者)の団体はどこを担うのか?」
という問いが投げかけられました。
「自らが被災した時の事業再開や初動に関して、
団体の中にどんな課題があるのか?
事業計画の中に非常時対応を盛り込んでほしい」
このメッセージは
午後のワークショップに繋がっていきます。
** お昼休憩 **
午後の部は
ワークショップです。
団体ごとにグループになり、
想定に合わせて、災害発生から2日朝くらいまでの初動、動きを確認しました。
【想定】
・9月8日(火)15時
東シナ海でM7(本島、震度6)津波3メートル
・要避難2万戸、5万人
・空港閉鎖
・大型台風接近中
≪ワーク1≫
被災から事業再開、支援までを
シュミレーション
=(発生直後/15時)
・代表は出張中で、連絡が取れない。どうする??
=(3-6時間後/18時-21時)
・安否確認はだいたい取れてきた。
・家屋倒壊は少ないが、接近する台風に耐えられるかどうかの確認が必要。どこにいるべきか?
・夜をどう過ごすか??
=(6-12時間後/21時-深夜3時)
・トイレはどうする?
・これから3-4日間、どうするか?
・多少、日常に戻しつつ、台風にどう備えるか。
・朝までに何ができていればいいのか?
≪ワーク2≫
団体内課題の整理と発表
団体ごとにワーク1を通して気が付いた
事前準備できること(決まっていないこと、知らないといけないこと)を発表。
○連携機関やボランティアスタッフの所属先(学校など)の災害対応も知る
○事務所近くのスーパーなど飲食店の災害時対応を聞き取りする
○災害時に動けそうな人(単身者など)がどれだけいるのか把握し、
協力体制を話し合っておく
など興味深い発見がたくさん出てきました。
≪ワーク3≫
課題解決に向けた
短期、長期スケジュールを作成
ワーク2で上がった課題を、
いつまでに誰がどう取り組むか?
見ているだけでも体力のいる
ものすごい濃い講義、ワークショップでした
続いて、
次年度の事業計画作り です。
よくある質問
「中期計画の精度を上げるには?」
という質問に答える形で説明していただきました。
○計画づくりのポイントとして一部をご紹介
・6W3Hの9つの質問に応える
・一緒に動く人が主体的な判断をするためにつくる
・具体的な目標、合法的な手法、現実的な資源を立てる
・精度の高い中期目標から、なすべき業務を逆算する
続いて、
川北さんからの鋭い指摘や具体的な助言が飛び出します!
「ビジネスモデルの真ん中に当事者はいるのか?」
「誰と誰とのつながりを、どう改善するのか??」
川北氏の鋭い指摘に対峙する
参加者の皆さんのレベルも高く、
終始感動しきりです
明日の 「仮想理事会」はどうなるのか
ますます目が離せない
ジョイント研修2012春
以上、研修1日目レポートは
ボランティアスタッフ比嘉がお伝えしました
ありがとうございました