まちなか研究所わくわくは、沖縄県で活動しているまちづくりNPOです。

ファシリテーション講座 話し合いで使える板書術<初級編>レポート記事【午後の部】

ファシリ講座の午後の部のレポート記事ですニコニコ
これまた学生ボランティアさんに書いてもらいました~♪
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「参加」で社会を変えるファシリテーター講座2014
話し合いで使える板書術<ファシリテーション・グラフィック初級編>
~チャレンジ!模造紙とマジックで書いてみよう~

日時:2014年03月21日(金) 午後の部 14:00~16:00
参加者:24名(満員御礼!)
講師:宮道 喜一 氏 (NPO法人まちなか研究所わくわく副理事長・事務局長)
会場:沖縄県総合福祉センター 東棟4階 402研修室
本講座の主な内容
・なぜ書く・描くのか
・ファシリテーション・グラフィックとは
・書いてみよう
◆自己紹介と学びたいこと
 はじめに参加者が一人ずつ自己紹介と今回の講座で学びたいことを発表しました。その中で、
「議論で上がった内容をどうまとめるか」
「どう書けば分かりやすいものになるのか」
「そもそも何をやったらいいのか」

などが挙げられました。
また職場などの話し合いなどで、話は弾むのだけど結果としてまとまったものがでてこないなどの
意見も挙げられ、ファシリテーション・グラフィックのスキルを持つ人が求められていることを実感しました。
◆なぜ書く・描くのか
その後、講義では「なぜ書く・描くのか」というところからスタートしました。
書く・描くことによって・・・「見える」「拡がる」「残る」
頭の中だけで捉えていた話し合いの内容が、実際に板書を見ることで理解しやすくなり、話も拡がっていきます。
また板書上では、立場が上の人でも下の人でも一つの意見として記録されるので、
参加者が対等な立場で発言しやすくなり、積極性が生まれ、ひとりひとりの力が最大限に発揮されます。
◆ファシリテーション・グラフィックとは
ファシリテーション・グラフィック=議論を書く、描く
ファシリテーション・グラフィック(以下ファシグラ)の目的とは、「視覚的」に情報を捉え、議論の「プロセス」をみんなで共有し、それを「レコード(記録)」として残すことです。
それができるようになれば、
議論の途中でも、振り返ることが容易!
挙がった意見の関係性が一目で分かる!

また議論といっても、規模や参加者の関係性によって種類が異なります。(円卓会議、コラボMT、総会、スタッフMT)
その中で板書をすることによって、
①議論の活性化(グラフィック・ファシリテーション)を図りたいのか
②議論の記録(グラフィック・レコーディング)をしたいのか

のどちらに自分が重きを置くのかを意識することが大事です。
 
◆書いてみよう
続いては「どこに」「何を」「どのように」書くかです。
・どこに書くか
 2つの基本形・・・議事録型(時間軸に沿う)、マンダラ型
・何を書くか
 時間・ゴール・グランドルール
 数字・固有名詞
 関係性
 明らかになったこと・決まったこと
・どのように書くか
 10のうち2
 その「2」の内容としては、盛り上がったつぶやきなどです。
ここで注意したいのは、自分の解釈を入れて書かないことです。
また書いていく際に迷ったら、「手を止めずに、とにかく書く」ことが重要です。
色やイラストの仕上げは最後
読みやすい文字・・・丁寧に書く、文字の大きさに注意する、漢字は大きくひらがなは小さく。
◆実際にファシグラを体験してみよう
4,5人で1グループになって与えられたテーマについて話し合い、それをファシグラを担当する人が
実際に話し合いの内容を書いていきました。
私が参加したグループは、ファシグラ経験者はいなかったのですが、担当された方はお二人とも、分かりやすく板書されていました。
ファシグラと共に話し合いをした感想として、
「相手の書くペースを考慮して、簡潔に話すよう意識した」
「話していくうちに議題から逸れていくが、ファシグラがあることで話が本題に戻しやすかった」
「意見をキーワードごとに整理してくれたから、話し合いの中で足りていないことが把握しやすかった」

など、ファシグラのおかげで議論が効率よく&楽しく進められたという感想が多かったです音符オレンジ


◆今回の講座を通して
ファシグラについて何も知らないまま参加したのですが、一から丁寧に教えてもらえて、緊張せず楽しく学ぶことができましたニコニコ
私が今まで、良かれと思ってやっていたこと(挙がった意見は一言一句そのまま書く等)が実は違っていたなど、今回受講して気づかされることがたくさんあり、参加して本当に良かったと思いますおすまし
また他のグループの板書を見る機会があったのですが、どのグループも分かりやすく書かれていたので、2時間の講座で皆さんこんなに上達するのだと驚かされましたびっくり!!
「ファシグラについて学んでみたい!」
と少しでも思われたのなら、ぜひ次回の講座に参加してみて下さい♪赤
(学生ボランティア:前原)