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沖縄地域社会ビジョン大学院2015 9/24(木) 市民調査論

こんにちは
沖縄地域ビジョン大学院5期生の玉那覇です!
本日は9月24日の講義「市民調査論」の内容について報告いたします。
講師:濱里正史氏
(公益財団法人沖縄県労働者福祉基金協会就職・生活支援パーソナル・サポート・センター 総合コーディネーター)
では、さっそく報告を始めていきます!
「市民に社会調査の素養は必要である」
その理由は3つあります。
理由1:政府・行政、公的な団体が行う政策や事業が適正に行われるためには、その根拠づけに使われる社会調査、背景となる広い意味での世論形成に影響を与える社会調査が適正なものかどうかを、民主主義社会の主体である一人一人の市民が、きちんと見極める必要がある。
理由2:政府・行政、大きな公的団体は、地域社会の問題・課題や住民ニーズを把握するのが苦手であり、日常生活経験から市民が探知する地域社会の問題・課題や住民ニーズの目を政府・行政、大きな公的団体に伝え引き受けてもらう必要がある。ただし、そのためには、個人レベルの経験や問題・課題意識をちょっとした社会調査を通じて一般的なレベルに少し近づけることが重要である。
理由3:「新しい公共」と「市民の協働」という概念が、その実態と是非は別にして進行しつつある現在、市民・民間セクターが、公的ニーズを担うためには、地域社会の問題・課題や住民ニーズの把握を自ら調査して把握する必要性が増しつつある。
そして、その理由から
市民に求められる社会調査に関する素養・能力が3つあります!
既存の社会調査を利活用する
能力問題課題発見能力
社会調査を実行する能力

つまり、情報を見極める力、他人が集めた情報の利活用、“市民目線”で問題・課題の発見
が必要になるということです。
社会調査は2種類あります。
量的調査
広く、浅く確かめる調査として用いられます。
Ex)アンケート調査
質的調査
狭く、深く発見する調査として用いられます。
Ex)インタビュー調査、ヒアリング調査etc…
※この二つは対立するものではなく、社会の問題・課題を把握し、それに対する政策を立案したり、事業を展開するためには、それぞれの特徴を生かして、両者をうまく組み合わせることが重要です!
社会調査と市民による企画提案
➀日常生活から生ずる地域の問題課題認識
➁既存の社会調査を中心とする事前調査
➂予備調査の実施
➃本格的な量的調査もしくはフィールド調査
➄調査結果に基づく企画立案

まずは、
自分の中でどんな問題課題があるのかを考える→それを堀下げる→必要な場合は予備調査の実施→質的調査、フィールド調査を行う(地域調査・現地調査)※現地でしか得られない質の高い情報を入手することで行政に対しての説得力になります→調査結果に応じて企画を立案していく
情報の質
インターネット情報→既存文書情報→信頼出来る人からの直接情報
このことからわかるのはデータでは裏側まで見ることが出来ないので質的調査が重要になる。
Ex) 立教大学田中ゼミが2001年に行った「池袋西口アクションリサーチ」
路上観察で分かったホームレスの種類が
1990年代~2000年代にかけて大きく変化していった。
これはデータだけでは分からない現地の情報を得ることで動き出した事例です。
これによって明らかになったことは
大学生や市民レベルでできる調査でも地域の問題・課題の本質や住民ニーズのエッセンスを汲みだすことは可能であることを示していて、市民調査の可能性と重要性を物語っている。ということです!!
ちょっとした調査が社会的には大きな変化を生み出すこともある
講義終盤のワークショップでは
〇情報リテラシーを試す?ワーク
〇発見した問題に対して、どんな人に、どのような質問を問いかけるか
この2つを行いました。

発見した問題・課題に対して誰にどんな質問をするか
色々考えて出し合いましたが、
正解は・・・
聴きやすい人に聴く!!

これが正解でしたー!
自分は考えすぎて身動きが取れなくなっちゃいました。
本末転倒になってしまうところでした。
問題・課題解決にはやっぱり身軽なフットワークが必要だということがわかりました。
この講義では
情報を見極めなくてはいけないということ
普段行っている・行われているアンケート調査などに必要な知識
色々な方法で問題・課題が明らかになる
深く考えすぎて行動できなくなるよりはとりあえず行動する!

ことを学びました
まだまだこれからもたくさん吸収していきたいです。