まちなか研究所わくわくは、沖縄県で活動しているまちづくりNPOです。

ファシリテーションを実践につなげる“1スキル深堀り”講座 開催しました!

ファシリテーションを実践につなげる“1スキル深堀り”講座
現場で使える、議論を深める「問いかけ」

を開催しました!!!
●日時:2015年10月2日(金)19:00~21:30(開場:18:30)
●会場:介護付き有料老人ホーム天久ヒルトップ『地域交流室』
    (那覇市天久1126 天久台病院敷地内)
●参加者:19名 (※満員御礼!!)

話し合いの場の進行をする際に、
「それぞれの意見を引き出すために、どのような問いかけをしたらよいのか」
「議論を深めるための問いかけとは?」等で悩んだり、
誘導してないだろうかと不安に思ったり、
自分がしゃべり続けてしまったり・・・
そういった経験はないでしょうか?
話し合いを積み重ね、
その先の実現したい・到達したい目標に向けて、
その場のメンバーの意見を引き出し、
メンバー間の関係性を豊かにし、
議論を深めるためには、
場を進行するファシリテーターはどのような
「問いかけ」を投げかけたらよいのか。
今回は、話し合いの場の「問いかけ」
について学ぶ講座を開催しました!
その様子をご報告します。
講師には、シチズンシップ共育企画 代表の
川中大輔さんをお招きしました。

川中 大輔/かわなか だいすけ


■セッション①
講義は、参加者同士の自己紹介を兼ねて、「問を使いこなしてみる」というセッションからスタート。
3人グループになってインタビュー。
1人は、インタビューを受ける人、もうひとりはインタビュアー、もう一人はその様子を観察。
・この人がどんな人か?
・今、相手がやりたいと思っていること。困っていること。
これらをひも解いて聞いていきます。
インタビューの後に、それぞれ「自分が使っていた問い」「問いかけのときの工夫」
「他の人の問い」「他の人の問いの工夫」を書き出し、振り返りをしました。
 
■その後、講師からのレクチャーを少し紹介。
・質問の役割
 ∟相手のやもやすていることをすっきりさせる質問
 ∟志向を起動させる質問
 ∟言いやすくなるような、アシストする質問
 ∟課題を共有する質問等
・オープンクエスチョン(開かれた質問・答えがしぼられる・志向を明確にする質問)、クローズクエスチョン(閉じられた質問・答え方が自由)
・自己紹介セッション①のパターンを考える
 ∟パターン1
  相手の仕事関係から掘り下げ「やりたいことを聞いていく」こともできる。
  きれいに流れて質問しているようにも見えるが、間違えると質問者が聞きたいことを聞いていて、
  質問者が主導していることもある。
 ∟パターン2
  いきなり「どんな人ですか?」の質問は戸惑うが、
  自分の中で答えたいことを言える。答える方が主導。
  脱線をするかもしれないが、自由に自分のことを表現できる。
 ※自己紹介をどんな場にしたいのか、
   どんな目的でされているのかによって、質問の仕方は変わる。
■セッション② 問いをデザインする(実践する)
どうやって「問い」をデザインするか。
参加者からお題を募って、参加者同士で「問い」を考えます。
以下の4つのお題があがり、それぞれグループに分かれ考えました。
1)勝敗をつけない子どもの運動会について、PTAで話し合いの場をもちたい
2)市民協働を推進するための計画づくりの話し合いの場をもつ
3)村で「サイン(看板、雰囲気等)計画」をつくるワークショップ。住民の方が納得していくものをつくっていきたい。
4)役所を新築する際に、障がい者の方を対象にしたワークショップ(意見を集める場)をもつ
 
 
参加者からの感想をご紹介します。
・他人の問いかけ方法、どのような問いかけがしゃべりたくなるか非常に参考になった
・改めて「問い」の意味、その目的について学ぶことができた。
・「会議」の準備は、『問いの準備』というキーワードを活かしていたい。
・問いを構築することが全体会議のマネジメントにつながると思った
・実践だったので、第三者として観察する時間があり、しっかりインタビューを観察することができ、気づきができた
みなさま、ご参加いただきありがとうございました!!!