まちなか研究所わくわくは、沖縄県で活動しているまちづくりNPOです。

沖縄地域社会ビジョン大学院2016公開講座を開催しました

沖縄地域社会ビジョン大学院2016 公開講座
を開催しました。その様子をご紹介。
子どもたちに音楽を通して生きる力を育む
~エル・システマ ジャパンの挑戦~

日時:6月11日(土)14:00~16:30
場所:那覇市職員厚生会厚生会館 多目的ホール
(那覇市おもろまち1-1-1 那覇市上下水道局庁舎B棟)
参加者:26名

※「沖縄地域社会ビジョン大学院」とは、地域社会の課題解決の取り組みに参画する社会人を対象とした、短期集中プログラムです。問題の本質を捉えるための「視点」「理論」を学び、地域課題を解決する企画提案を行います。
(※学校教育法上で定められた大学院ではありません。)
沖縄地域社会ビジョン大学院2016受講生募集中!
プログラム詳細はこちら → http://machiwaku.ti-da.net/e8572052.html
公開講座では、講師に落合 千華 氏(一般社団法人エル・システマジャパン)をお招きし、活動理念や地域の中でどのに活動しているのか等などお話いただきました。
公開講座で話されたキーワードを一部ご紹介
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◆落合 千華 氏の講義
■エルシステマジャパンについて
・エル・システマ は、41年前に南米ベネズエラで始まった教育プログラム。
・地域には格差等課題がある。格差によって子どもたちが輝いていない、つながっていない問題に取り組んでいきたい。音楽を通して、自分らしく輝いて、つながっている社会をつくっていきたい。
・ミッション:しくみの整いづらい地域に対して、芸術活動を通して自己実現をめざす、波及させるしくみを整えていく
・東日本大震災きっかけで日本へ。チャリティーコンサートで海外から音楽家よんだことがきっかで日本での活動がスタート。
・現在は、福島県相馬市、岩手県大槌町で活動に取り組んでいる。
・課外活動、放課後教室で提供。授業への先生への派遣。プロの演奏家を学校に派遣し、音楽の楽しさを伝える。発表の場とコンサート(市民をよんで子ども達の成果発表)等を行っている。
■プログラムのエッセンス
・共につくりあげることの美しさ・むずかしさ:自立心が養われる
・インクルージョン:たくさんの人を巻き込むことできる。
・認められているという実感。演奏後、拍手をもらえる。自分が認められている。
・自己実現:練習すればできるんだ。難しい曲もみんなで協力したらできる。自信につながる
・自己超越:自分ひとりじゃないからこそ実現できた。みんなを大切にする思いはオーケストラでは養われる。
・“共創”の音楽があって初めてすべてが実現可能
・すべての子どもたちに対して、受け皿、プログラムを提供していくことが大切。
もっとうまくなりたい子にはそのプログラムを、音楽が楽しいから来ている子にはその機会を届ける。
音楽に関心のない子にもきっかけを提供する。
・“共創”“共奏”の音楽
■地域での持続可能な活動のために
・行政を巻き込んでのコミットメントをとることを大事にしている。
・地域主体の活動であることが重要。
・持続可能な活動のために地元の方に参加してもらう。だれでもコンサートはだれでも参加できる。
・地域内外・支援者への丁寧なコミュニケーションの徹底があるから、こども・地域主体の活動が持続できる
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講座の後、参加者同士で意見交換&質問づくりをしました。



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◆ディスカッション
その後、3名でディスカッションを行いました。
落合千華 氏
平良斗星 氏 (沖縄地域社会ビジョン大学院運営委員、エフエム那覇 会長)
上原正弘 氏 (一般社団法人琉球フィルハーモニック代表理事 那覇ジュニアオーケストラ団長)


・エルシステマジャパンに関わっている子どもたちに、日常の学校生活にもよい変化があると、学校の先生から聞く。
・大槌町の事例。話がきけない子たちが、活動に参加し始めて、コミュニケーションをとることができた。特定の子たちの変化がなかりあった。
・自分の場所があること。子どもの居場所づくりになている。
・子どもたちの変化は学校の先生や親御さんへのアンケート、インタビューをとっている。今後、市民の意見もとって、寄付につなげていきたい。
・音楽のジャンルは様々。クラッシック音楽は世界の共通言語(例:ベートーベンの「運命」はだれもがわかるので国が違っても一緒に演奏できる)。また、その国、土地の音楽(民謡)などはアイデンティティを表現できる、独自の言語。お互いを知ることができる。どちらも大切。
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お話いただいた、落合さん、上原さん、
受講いただいたみなさま
ありがとうございました!!

沖縄地域社会ビジョン大学院2016
は、
「地域への眼差しをもった人材育成」と目的とし、
社会を変える力「課題設定力」「企画力」「ネットワーク力」を磨く場となっています。
今年度は、6月24日(金)からスタートします。
県内外からの講師の方をおよびしての講義、そして課題解決のアイディアの提案をおこなうプログラム。
みなさまのご参加お待ちしています!!
大学院の募集詳細はこちら
http://machiwaku.ti-da.net/e8572052.html
受講申し込み締め切り:2016年21日(火)