まちなか研究所わくわくは、沖縄県で活動しているまちづくりNPOです。

沖縄地域社会ビジョン大学院2019 7/25(木) 政策形成論

政策形成論

日時:2019年7月25日(木)
場所:琉球大学 地域創生総合研究棟 1階産学官交流フロア
皆さんこんにちは!沖縄地域社会ビジョン大学院9期生の眞榮城です。
本日の講義テーマは政策形成論で、講師は、みんな大好きハート佐藤 学ハート先生(沖縄国際大学法学部地域行政学科教授)です!
佐藤先生は、いつも差し入れにおいしいお菓子を持ってきてくれる、優しい先生です!
では、さっそく講義の内容を紹介します赤ハイビスカス
あしあとピンク講義内容あしあとピンク
まず最初に、「政策」とは、「政策形成」とはなにをすることかを学びました。
 「政策」 とは?
「政策」とは、公の力で、問題を解決する試みや、その仕掛けのことです。
その起点・作り出す主体は、市民、NPO、企業、行政、議会などが挙げられます。
 「政策形成」 とは何をすることか?
「政策形成」とは、何が問題で、何をよくしなければならないのかを考え、問題を特定することです。
その過程として、問題発見、課題発見、課題設定を行います
また、その問題は時系列で考えることができます。
<いま>
・「いまのままより」良くする必要がある問題
・「いま困っていること」を良くする必要がある問題
・「このままいくと困る」ことを防ぐ必要がある問題
右既に「いま」困っていること
<過去>
・「過去の間違いを正す」必要がある問題
右将来の問題を解決するには時間をさかのぼる必要がある
このように問題を分けることができます。
因果関係の解明
問題を解決するには、何が原因なのか、問題が起きた結果どうなるのか、
因果関係を解明し、論理を立てる必要があります。
なぜなら、解決策が問題を解決せず、新たな問題を生み出してしまうことがあるからです。
そして、政策を形成するうえで大切なことは、市民が政策にかかわり、
どこから個人で、どこから公が担うべきか線引きをすることです。
Ex)
赤しまぞうり「老後の備えがない」→自助で解決できる部分・超える部分
青しまぞおり「保育所が足りない」→自助で解決できるか?
また、「政策形成」とは、問題を公共の力(お金や権力)で解決する回路・仕掛けを作ることなので、
みんなが納得する必要があるとおっしゃっていました。
グループワーク
佐藤先生の話のつぎは、グループワークを行いました。
今回は、3つのテーマを各グループで選び政策として行うべきことは何か?を考えました。
テーマ1右「子育て支援」は、政策として実施するべきか?
テーマ2右「中心市街地活性化」は、政策として実施すべきか
テーマ3右プラスチックごみ問題は政策として取り組む必要があるか?
私たちのグループでは、テーマ3を選び、この問題は、政策として取り組むべきだと考えました。
その理由として、そもそもプラスチックではなくてもよいものもプラスチックで作られており、
そこからごみとなっていいるので、作る必要のないものは税金をかけて減らすべきだと考えました。
また、そこにはごみの廃棄のコストを考えなければいけないという課題も出てきました。
ほかのグループでは、テーマ2を選択し、
地元の人が稼げるようになると税収が増えるため、
「中心市街地活性化」は政策として取り組むべきという意見などがあがりました。
今回の講義では、政策とは何か、政策形成とはなにをすることか?ということを学びましたが、
重要なのは、税金をかけて政策として解決する問題を、政治や行政にまかせっきりにするのではなく、民間でもよく考えなければならないことだと感じました。
佐藤先生、貴重な講義のお時間ありがとうございましたキラキラ 

(受講生:眞榮城)