講義6
社会を変える市民になるシチズンシップ論
2022年9月15日(木)19:00~21:00
開催方法:オンライン(Zoom)
皆さんこんにちは!
沖縄地域社会ビジョン大学院11期生の渡嘉敷音菜です!
そして、最初のスタート地点である「課題設定」が少しずつ進んできたところです!
「社会を変える市民になるシチズンシップ論」です。
川中さんが、例として挙げていたのはクリーブランド財団のフレデリック・ゴフさんの定義です。
『ビジョンとは可能性に対する鋭い感覚を持つことだ。それは、他に人々は見えていない何かを見ることだ。そして、同じようなビジョンを共に描き合える仲間を得た時、何か素晴らしいことが起きるのだ。』
この言葉の意味としては、多くの人には見えていないかもしれないけど、私には「こんな未来が見えるよ」といった新しい社会のカタチを実現していく意味が込められていると紹介して下さいました
まずグループワークでは、
「私が思い描く2040ビジョン」とは?という問いに対して意見交換をしました。
私のグループでは、
⊡自動運転が発展していると思う。
⊡人ではなくロボット(機械)が働く時代になっていると思う。
⊡今よりは暮らしやすくなっている。
⊡ドローンタクシーが進んでいると思う。(ニュースで観た)
⊡高齢者の免許返納は変化していると思う。
このグループワークでは、「今より暮らしやすくなっていること」にとても共感することができました。2040年のことは、誰もが想像することしかできませんが、人間である私たちの行動によって、変化していくことのではないかと思いました。
次に「市民になる」とは?どういう人なのか、具体的に何をする人なのか。という自分の中のイメージをZoomのチャットで思いつくだけ書きました。みなさんの意見を紹介します!
⊡地域に関心をもつ人
⊡自ら社会課題に対して行動している人々
⊡人と人とが暮らしていく上で、お互いを尊重できる人々
⊡地域活動に参加している人
⊡自治体、PTA活動をしている人
みなさんの意見からもわかるように
「自分から進んで自発的に活動している人」を市民ということを学びました。
また、こうした「市民」の定義を理解した上で、
「市民」にはどのような知識・技能(スキル)・態度が求められるのか?
グループワークを行い、以下の意見が出ました。
・「社会を変えていこう」という思いや態度が求められる
・人に寄り添う心を持っている人
・困りごとを相談した時、まずは否定しないで聞き入れることが
必要
・「関わりたい」思う人が沢山いることが大切
→話し合いなどの場面で上手くいくから
・赤ちゃんも市民→人を和ませることができる
私自身、地域の方との関わりが少なくなってきています。だからこそ、私が市民として行動する時は、こうした市民に求められているスキルなどを活かしていきたいです。そして、地域のために何か行動できる人間になろうと思います。
今回の講義で印象に残ったことは、兵庫県尼崎市の公害に対する市民の行動を言葉にしたものです。
・「かもしれない」だから「やるしかない」
(変えられるかもしれないし、変えられないかもしれない)
↓
・小さな成果の堆積と変化の実感
(成果の出し方や積み重ね方には知恵が必要)
↓
・臨界点の到達から大きな変化へ
(生きている間は無理かもしれない。それでもなお…)
市民の方々の公害運動によって、工場の煙によって汚れていた空から青い空に甦らせることが出来ました。
川中さんは、このような公害運動に関わった方に質問をしてみたそうです。
「ほんまに空は青くなると思っていたんですか?」
「そんなんわからへんけど、変えなあかんと思ったんや。変えられへんかもしれへんけども、変えられるかもしれへん。だったら、変えられるかもしれないに懸けて、やるしかないやないか。」と答えたそうです。
小さい成果を積み上げていくことで、ある時大きな動きで解決する。こうした気持ちこそが、不可能だと思っていたことを可能にした原動力だと感じました。
変えられるかもしれない。その可能性にどれだけ自分を懸けられるのか。最後に発言していた川中さんの言葉は、今後の人生にも必要な言葉だなと思いました。
今回の講義では、グループワークの時間が多めに取られていたこともあり、他者と意見を共有することで学びが倍になった気持ちになりました。この気持ちをもって、課題設定に向けてチームで頑張っていきたいです!
川中さん、本日は貴重な講義のお時間ありがとうございました