まちなか研究所わくわくは、沖縄県で活動しているまちづくりNPOです。

沖縄地域社会ビジョン大学院 2022 8/23(火) 講義2 「ファシリテーション」

講義2 ファシリテーション
日時:2022年8月23日(火) 19:00~21:00
開催方法:オンライン(Zoom)
皆さんこんにちは!おすまし

沖縄地域社会ビジョン大学院11期生の川上真穂です!
2回目の講義になりました!
本日講師を務めて下さったのは、「NPO法人まちなか研究所わくわく」の副代表理事、事務局長
宮道 喜一(みやじ きいち)さんですピカピカ
宮道さんは他にも、那覇市協働大使や一般社団法人災害プラットフォームおきなわの理事など様々な社会貢献活動を行われていますガッツポーズ
今回の講義テーマはファシリテーション」いうことですが、実際に私は恥ずかしながら、初めてこの言葉を耳にしました。汗
「ファシリテーション」という言葉を聞いたことはあるけど、よく分からないという方に向けて大まかに説明します!
facilitate = 簡単にする、容易にする、手助ける、促す
⇒参加、発言、貢献、活躍、相互交流などをしやすくする という意味で使われることから、
「ファシリテーション」とは、参加発言相互交流がしやすい状況をつくることで、
「ファシリテーター」とは、そんな状況が生まれるような準備場づくりをし、進行する人のことをいいます。

それでは早速講義の内容に入っていきます!本
協働による地域づくりのプロセスで1番重要なのは、「話し合い」であり、話し合いの善し悪しでその後の地域づくりに直結する可能性もあるのですが、コロナ禍の今は、集い、話し合うことの難しさに直面しています。タラ~現在は、オンライン会議を行う機会が増加している中で、オンライン会議を有意義に活用するポイントコレ!として
・テーマ・課題の設定を具体的に分かりやすく 

・具体的な表現を使う(「これ」「それ」はなし)
・「書く」ことで意見を可視化する 
・ちゃんと聴いて、反応を返す(相づちなど、対面の1.5倍で) などが挙げられます!
私も実際に大学のオンライン授業を受けているので、これらを意識して取り組みたいと思います!
話し合いには主体形成を高める「3つの場」があります。
1.出会いの場:多種多様な人たちが出会う場
2.協議の場:あることについて話し合う(意見を出し合う)場
3.あることについて関係者で一緒に実行する場

また、話し合いの持つ4つの役割として、
①伝達(情報共有) 
②創造(アイデアを出し合い、生み出す) 
③調整(相互の意見をまとめ、役割分担する) 
④決定(合意を図り、選択し、決める) があります。
会議の進行役だけが会議をつくっているわけではなく、それぞれの役割は「議題設定」へとつながるため、積極的に参加することで会議は良い方向へと変わっていくということが分かりました!
次に、場のデザイン(雰囲気づくり)として、
会議のテーマや目標、参加者に合わせて机やイスの配置の工夫や、アイスブレイクを取り入れるなど、意見を出しやすい雰囲気づくり、安心・信頼のできる雰囲気づくりを参加者と共に行っていく必要があることが分かりました。
また、会議後のゆんたく(おしゃべり)の中で重要な話が出る可能性があるため、会場をおさえる人はそれも加味したうえで、会場時間を設定することも大切という話が印象に残りました。キョロキョロ
講義が半分ほど進んだところで、グループワークに入り、「これまでの話し合いの経験共有」🙋‍♂️
というテーマで、話し合いの前、話し合い中、話し合いの後に分けて、様々な話し合いを経験した

中で思ったこと(マイナス面)をそれぞれ発表しました。
私たちのグループでは、

・やらされている感がある(進行役が一方的に話している)
・会議の中では意見を言わないけど、意思決定された後に、「こうした方が良かった」などと言われると萎える
・会議後の飲み会や食事の場で、会議の話が続いていて、新たに決定したことや重要な話があったとするならば、その場にいなかった人にも情報を共有して、再度話し合う場をもつべき  などが出ました。

他のグループでは、
・自由に発言する場を設けても、なかなか口を開いてくれない(オンライン)
・色々な方が提案を出すが、最終的にはお金の問題(現実的な問題)と
結び付けてしまってなかなか実行に移せない
・発言する人が限られている(沈黙がある)  などが出ていました。
大学生の私も実際にこのような状況に陥ったことは何度もあり、世代関係なくこのような経験は共感することができるのだと感じました。それと同時に、学生のうちからファシリテーションを学ぶ機会をつくる必要があると感じました🤔
最後にファシリテーション・グラフィック✍という手法を説明します。
ファシリテーション・グラフィックとは、「書く」ことで参加発言を促す技術のことをいいます。
☆5つの効果☆

1.話し合いの流れをわかりやすくする 
2.話し合いの成果について共有の記憶を持てる 
3.自分の意見が全員に伝わったと確認できる
4.話し合いや発想を刺激し、活性化する 
5.感情的な論争を避けることができる

会議の問題は万国共通であり、特にコミュニケーションのあり方が問われている中で、この手法を使う側の目的意識とやる気次第で期待通りの成果が得られるかが変わることが分かりました。また、話し合いが複雑になる背景には、メンバーが持つ「思い込み」「思い違い」が存在しており、認識のズレを口頭のやりとりだけで解消することは難しいため、この手法を取り入れることは効果的だということが分かりました。
今日の講義で得た知識や学びは、今後の地域社会ビジョン大学院での取り組みにおいて、基盤となる重要なものだと思います!キラキラ 
また、「ファシリテーションはセンスや才能ではない!学んだ知識で上達できる!」という宮道さんの言葉が私の胸に響きました。
宮道さん本日は、今後につながる有意義な時間をありがとうございました。🤝
(受講生:川上)