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沖縄地域社会ビジョン大学院2016 7/8(金) 政策形成論

こんにちは!
沖縄地域社会ビジョン大学院2016 6期生の比嘉 太一です!
今日は、7/8(金)に行われた「政策形成論」の講義について書いていきます。
今回、講師として来てくださったのは
沖縄国際大学法学部地域行政学科教授 佐藤 学 氏です。



講義の流れ
1, 政策とは何か?
2, 「政策形成」とは何をすることか
3. 政策形成の実際
4, 政策形成の過程
5,事例から考える
政策とは何か?
☆「政策」=公共の力で、問題を解決する試み、その仕掛け
☆「政策」は、何かしらの「問題」の解決策
☆「政策」の起点・作り出す主体=市民、NPO、企業、行政、議会
☆公の回路に乗せる必要→公とは何か?
 ・権力=強制力、税
「政策形成」とは何をすることか
 ①問題発見、課題発見、課題設定
 <問題の特定>
 =何が問題なのか、何を良くしなければならないのか
 <時系列の問題>
 =「いま」のままよりも「良くする」必要
 =「いま困っていること」を「良くする」必要
 =「このまま行ったら困る」ことを防ぐ必要
 =「過去の間違いを正す」必要
「政策形成」という分野を学ぶのは初めてのことでしたが、この講義の中で多くのことを学ぶことができました。
個人的に重要だと思ったキーワードが「問題の特定」の部分です。何が問題なのか?何を良くしなければならないのか?
→問題ではないのに、公共政策をしてしまう事例がたくさんある。
講義のなかで佐藤先生が上げてくれた事例を一つ紹介すると、北海道の石炭を運ぶための鉄道の話がありました。〜1980年代まで石炭産業が主だった北海道ではその石炭を運ぶためだけの鉄道が多く作られました。しかしその後、時代が石炭から石油に変わることによって運ぶものがない鉄道がたくさんできてしまいました。このように、目の前の問題にとらわれて政策を実行すると問題が時代とともに変化していっても止めることができないということを学びました。
「政策」とは、「公共の力」つまり、強制力を持った力があります。しかし、その中には税を使って行われている政策も多いはずです。今まで学んだことがない分野でしたが、そう考えると「他人事」ではなく「自分ごと」のように思えてきました。
講義の最後に、佐藤先生に一つ質問をさせてもらいました。
「個人の考える問題」を「公の問題」にするには、どうしたらいいのですか?
答えは、「説得すること」でした。この問題がどの範囲にまで影響するのか?相手にとってそれが問題でないと思えば「個」の問題にしか過ぎない。
これは、7/1(金)にビジョン大学院の中で行われた、平良 斗星 氏の「人を動かす企画力」の講義と共通するものがありました。
「問題の設定」「課題の設定」そして「相手を説得すること」
私たち受講生はこのビジョン大学院を修了する頃には、どれほど成長できるでしょうか。問題解決力や人を動かす力、それぞれの分野で活躍できる人材、今回の講義でまた、多くのことを学ぶことができました。
佐藤先生 ありがとうございました!(パンの差し入れも美味しかったです)

(受講生:比嘉)