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沖縄地域社会ビジョン大学院2015 11/6(金) 地域資源を活かすコーディネート

こんにちは!
沖縄地域社会ビジョン大学院5期生の永井です♪
さっそく今回の講義「地域資源を活かすコーディネート~産学官民連携の事例から~」の内容を報告します。
講師:宮里 大八氏
(国立大学法人琉球大学 琉大コミュニティキャンパス事業本部 特命准教授、一般社団法人 Enactus Japan 共同代表理事)
この講義の狙いは 「産・学・官・民の連携した商品開発の事例から、お互いの強みを引き出し、つなげ、新しいアイデアや商品を生み出すポイントを学ぶ」 ことでした。
産学官とは・・・
→民間企業など
→大学などの教育機関、研究機関
→政府、自治体
のことであり、民間企業が新商品を作るうえでその商品の品質や効能を大学で調べてもらって裏づけをとるそうです。その際、官は必要であれば資金的援助を行っているそうです。
講義の前半では、講師である大八さんが携わった商品開発の事例をいくつか紹介していました。
沖縄で昔から不眠に聞く薬として使用されてきたニーブイ草(クワンソウ)を使った睡眠サプリや、沖縄がコーヒー豆の北限ということを利用した名護コーヒーなどなど・・・
民間と大学が共同開発することでのメリットは、大学の名前が商品価値を上げることと、大学は名称使用料として利益の何パーセントかを貰えるので、それを研究費に使えることです。

産学連携はビジネスなので、もちろん、本人の自己満足での商品開発はできませんが、これは成功できるのでは!と思う商品開発の相談は、受ける事ができるそうなので、アイデアをお持ちの方はぜひ琉球大学産学官連携推進機構へ連絡してみてもいいかもしれません!!
講義の後半はCOCについて触れました。
COCとはセンター・オブ・コミュニティのことで、大学を地域コミュニティの中心にして、まちづくり・大学づくりを実現する考え方です。
大学が地方公共団体や企業等と協働して、学生にとって魅力ある就職先を生み、その地域が求める人材を養成するために必要な教育を持続的に行えるように大学を援助する取り組みです!
これは地方消滅という本に影響されてできた事業で、都心に人口が集中し過疎化が進む地方へ「ひと」を集める目的があるそうです。
そのため、都心の大学はCOCへの参加ができません。
今回の講義で私が感動したのは、
「困っている人のためにボランティアをするのではなく、雇用を生み出すような技術を移転する」
という大八さんの言葉でした。
ボランティアをすることは良いことだと思いますが、根本的な解決に至れるかと言えば、必ずしもそうではないと気が付きました。
その話の中で、普及率16%のラインを狙う!というマーケティングの話があり、
現在はターゲットを絞ってその人のために商品を開発する「オタク」向けの商品開発が主流になっていると知りました!
オタク向けの商品を開発する為には専門的な知識・技術が必要です。大学はそのような人材を育て、地域に還元して地域に貢献すること役割があるのだと思いました。