まちなか研究所わくわくは、沖縄県で活動しているまちづくりNPOです。

沖縄地域社会ビジョン大学院2015/10/30(金) メディア論

こんにちは!
ビジョン大学5期生の宮城です。
近頃、朝夕は冷えている日もあり、空気も乾燥していますが皆さま体調を崩さぬよう、お気を付け下さいね!
さて。今回の講義は講師に稲垣暁氏(沖縄大学・沖縄国際大学特別研究員)をお迎えし、転換期を迎えたマスメディア、市民とメディアが関わっていくための市民ジャーナリズムについて学びました。

ますはマスメディアの転換期について説明を受けました。
近年の著しい新聞とテレビ離れの背景には、SNSやインターネットからの情報、WEBの普及があるといいます。
 今や一人一台は必ず持っているとも過言ではない携帯電話。
その携帯電話が進化するし、カメラ機能・SNSアプリを使う事により、誰もが撮れたての情報をマスメディアよりも早く 発信できるようになってきました。
この転換期において、当事者主体の「市民ジャーナリズム」が必要になってきています。
 市民ジャーナリズムとはどのような事をいうのでしょうか。
WEBの進化により、既存のメディアが衰退する中、当事者の立場にたった揺るぎないリアルな事実をリアルタイムに発信する事が求められています。最近、災害や事故が起こった際、「視聴者提供」の映像が増えていますよね?あれも市民ジャーナリズムの一つになります。

 災害時、メディア関係者が到着する前に、リアルタイムの情報を発信・拡散出来る要素を持つ一方、
”誰もがSNSや投稿で情報を発信できる”ことで課題も出てきていると稲垣さんは言います。
みなさんは秋葉原で起きた通り魔事件を覚えていますでしょうか。
当時、被害に遭われた方や要救助者を助ける人でごった返す中、携帯で撮影する人の多さ。。
「撮って拡散」できる状況が生み出した問題だといえるという事です。
実は、私は当時偶然にも現場に居合わせており(幸いにも容疑者は確保された後)、たくさんの人が携帯で撮影するのを目の当たりにしていて、その光景に恐怖を感じていたのを思い出しました。
確かに記録として撮っておくのももちろん大事ですが、「何を優先すべきなのか?」を発信する我々は一度考える必要があると講義を受けて改めて感じました。
WEBの進化を受けてこれからの情報発信には、市民ジャーナリズムが不可欠となります。
そして、技術・取材力など、マスメディアとのパートナーシップを築く事により、正確な情報を発信できるようになるとのことです。