こんにちは
沖縄地域社会ビジョン大学院5期生の我那覇です。
10月に入り、沖縄もだんだん涼しくなってきたような気がします。
さて、10月3日の「市民性教育論(シチズンシップ教育)」の内容を報告していきます。
講師:川中 大輔氏
(シチズンシップ共育企画代表、立命館大学サービスラーニング担当嘱託講師、同志社大学大学院総合政策科学研究科嘱託講師)
午前中は、「市民性教育(シチズンシップ共育)とは」、「自分自身の市民になったできごとを共有」したり、話し合いと座学を交えた講義でした。
市民性教育とは、
市民であることに気づき、市民になるプロセスを教える。
教育です。
個人の地域の不満や問題が、地域の問題でもあります。
それを個人のがそのまま声をあげず、不満を抱いたまま地域住民として生活していくのではなく
その不満を他の地域住民と共有し、地域社会で問題を解決することが
より良い地域社会を築く上で必要です。
その場を提供する教育、市民として不満をみんなで解決するきっかけを与えることが市民性教育なのです。
私にとっての問題→地域/社会の問題
ということです。
川中さんのこの言葉を聴き、私の中にあった壁が取り除かれたような気がしました。
こんなこと私しか思っていないだろう、感じていないだろう。という不満や問題がみなさんの心の中に
あったりしませんか?こんなこと言ってもどうせ笑われるな、、、など
問題点を気づいているけれど、それを共有する勇気が私には無かった気がします。
しかし、思っている不満を外にだすことで、その不満が解決できるきっかけになるのです。
自分発信で地域の問題が解決できる。ということをみなさんにお伝えします。
またグループワークで「市民になった物語」を共有した際、私自身、地域行事にかかわったりした事などを思い出すいいきっかけになりましたし、グループの方の地域参加について知ることができる機会でした。
シチズンシップ教育は
やればできる・だからやろう
自信回復、自覚のめざめ、愛着の育み
社会のルールを守るだけではなく、社会のルールを変えることを気づかせる。
というねらいがあります。
シチズンシップ教育で育む3Hとして
Head(知識) Hands(スキル) Heart(態度・価値)
知識やスキルがあっても人とのかかわり方、行動力がなければ知識やスキルも意味がありません。
態度や熱意も重要になります。
市民になるためにはどのような機会が必要か?
市民に必要な3Hとは?
をグループで話し合い、地域住民と交流する機会、考えて実行する学びの場などがあがりました。また3Hに関しては、勇気、思いやり、行動力、企画力、発信力、人を巻き込む力などがあがり、いろんな視点や考えをきけた良い機会でした。
午後は市民性教育を行っている場の紹介や、日本の若者の社会貢献の意識の状況などを学びました。
日本は韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデンの中でも自国のために役立つとおもうようなことをしたいという若者が1位です。
しかし、日本の若者は今の社会に不満があり、社会貢献意識もありますが、新しい社会を創造する自信が低く、問題解決への関与で積極的意欲が下がっている現状にあります。その要因は「無力感」と「あきらめ」です。
一人一人、他国と比べ自分に自信がない若者が日本には多いと私は思います。
若者は社会に無関心ではなく、スリーピーモードです。
力はあるのに、行動しない。あきらめている現状です。
そのあきらめをとりさり、積極性を養うことができるのが、市民性教育であるということも知りました。
社会貢献は社会改革でもあります。
この言葉がとても印象的な言葉でした。
地域社会に貢献することが、地域社会をよりよい状況に変えることができるということです。
自分の力は無力だと決して思わずに行動していきたいと思いました。