沖縄地域社会ビジョン大学院 2013
2013年10月24日(木) 19:00~21:30
場所:天久ヒルトップ 地域交流室
講義第12回講義
市民メディア概論
講師: 稲垣 暁 氏
(沖縄大学・沖縄国際大学 特別研究員)
大学卒業後、毎日新聞社で20年間、紙および電波媒体での仕事に関わる。
現在は沖縄国際大学福祉・ボランティア支援室で、学生と社会の現場に出て課題やニーズに出会い、社会貢献活動や社会的企業につなげる自主講座「現場学」など行う稲垣暁氏を迎えてお話していただきました。
【主な内容】
電波やネットの持つ公共性や言論・表現の自由を知り、もっと市民で使おう!
日本人の政治参加の遅れ、特に若者が三角できていないのは、商業メディアによる公共空間の独占が原因のひとつ。
電波は公共の財産
しかし、公共の財産として認識されていず、大切にされていないのが現状。
●転換期にあるメディアコミュニケーション
ニュージャーナリズム進展で、情報アクセスの作法で発信者 受信者の関係性の変化
今までは一方通行だったが現在は双方向型となっている
国民が「パブリックアクセス」をすることの必要性
●公共の言論・自遊空間で切り捨てられてきたマイノリティ・オピニオン
重要なことは巨大マスメディア企業、あるいはスポンサーの都合でつくられてきた言論・表現空間が、最大公約数的で画一的な価値観を一方的に押し付ける場でしかなく、社会的弱者の現状や少数意見が切り捨てられてきたことである。
ここでは「社会的弱者や少数意見の切り捨て」をテーマにグループでワークを行いました。
みなさんから出た意見として
基地問題・ブラック企業・東日本大震災(メルトダウン)
などが上がり、稲垣さんの解説とともに共感でした。
「絵に(犠牲者が出ないと)ならないと記事にならない」
「出来事よりも正確な第二穂がほしい」
その背景・本質が大切なのでは?
印象深い言葉です
●「第三の声」ニュージャーナリズムを担う人材育成の必要性
ジャーナリズムとは、「民主主義を守る道具」であり、「国民の知る権利に応えるもの」「交易にかなうもの」「世論を代弁するもの」でなければならない。
しかし現在民主主義においてのマスメディアは過渡期であり、ジャーナリズムの危機に面している。
これらの社会で民主主義を実現していくには、メディアによる公共空間の解放が進む中で、市民によるニュージャーナリズムを担う人材や「パブリック・アクセス」を確立できる人材が求められる。
また、ラジオ天国沖縄の話もされていました。
中でも大きな特徴が
コミュニティーFMの多さが際立つこと!
全国では北海道の26局についでの第二位で、16局で人口比では沖縄が圧倒的に多い。
私もそうですが、移動中の車内や勤務先、自宅などラジオが身近にある生活も多いかと思います
稲垣さんお忙しい中貴重なお話ありがとうございました。
今日も一日ありがとうございます。
受講生:石川