沖縄地域社会ビジョン大学院 2013
講義第11回 市民性教育論
講師 川中 大輔 氏(シチズンシップ共育企画 代表)
沖縄地域社会ビジョン大学院11回目の講義となる今回は県外からシチズンシップ共育企画の代表を務めている川中大輔さんに
「市民性教育」というテーマで講義をしていただきました。
それでは、講義を振り返ってみます。
【主な内容】
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スライド「1本の樹」から考えるシティズンシップ
●市民から始まった活動
●市民が社会を動かせること実際に動かしていくことの気づき
●シティズンシップとは
市民としてのメンバーシップ コミュニティのメンバーとしての権利、責任、資質のこと
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シティズンシップ教育とは何か?
●市民に求められる3Hとは
Head(知識)
Hands(スキル)
Heart(態度、価値観)
本日のワーク 3Hをグループでだしあってみよう
市民に求められる3Hについて教えてもらったところで、では具体的にはどんなものがあるかを
グループで出したあとに全体で共有してみました。各グループ共通していたところ、言われてみればそうだと思うところが
たくさんあり、個性的なものが出来上がっていたと思います
教えてもらう前に実際に考えてみることで理解もしやすかったのではないでしょうか
◆
若者の脱社会性は先進国の共通課題
「自分には価値がない」
「わたしひとりの活動で社会に影響はない」と思う若者が諸外国とくらべて日本は多い現状。
●学校では社会参加のしかたを教わる機会がすくない。
2つの市民性知的市民性(仕組みの理解) 能動的市民性(つかいこなすスキル)
●日本の教育は知的市民性にかたよっている。
「学んでからする」ではなく「やりながら学ぶ」ことの必要性
◆
なぜシティズンシップ教育か?
●民主主義のあやうさ
参加する市民の偏り
民主主義の危機
●政治に対する若者の影響力の少なさ
「シルバー民主主義」
●20世紀型デザインと21世紀社会デザイン
ガバナンスによるコントロール
ガバナンスのコーディネートへ
●一人一人がコミュニティへの新たなかかわり方を発見し自分自身で行動していくように。
シティズンシップ教育という言葉を初めて聞いた方が多かったと思いますが、
今回の講義ではこれまで川中さんが関わってこられた多くの事例と一緒に教えていただいたので
非常にわかりやすかったのではないでしょうか。
また、イギリスでのシテズンシップ教育の内容や現在の日本の若者の無力感の原因など
非常に幅広い内容の講義でしたね。
ひとりひとりが自分にあった形で社会とかかわることができたなら
今よりもっといい社会がうまれるはず
今日から私たちも積極的に地域社会にかかわっていこうと思います
川中さんお忙しい中本当にありがとうございました
<受講生 仲村>