まちなか研究所わくわくは、沖縄県で活動しているまちづくりNPOです。

”マチグヮー”で中学生の職場体験実施!

 

 遅くなりましたが、今年8月31日(水)~9月2日(金)に実施されました、中学生の職場体験の様子を報告します。
 第一牧志公設市場を中心とする那覇市中心商店街は、「マチグヮー」という愛称で親しまれてきました。 戦後間もなく誕生した闇市から発展した「マチグヮー」ですが、近年は生活スタイルの変化や郊外の大型店舗出現など、多様な要因が重なり合い、来街者数も減少を続けています。
 現在、マチグヮーの周辺には、小学校4校と中学校1校がありますが、これらの学校に通う子どもたちからは、「市場に行ったことがない」「こわい感じがする」「親も行かないし、行く用事もない」という声が聞こえます。
 このような子どもたちの声に危機感を覚えたマチグヮーでは、2005年から市内中学生の職場体験の受け入れを開始。現在は那覇市中心商店街地域の約25店舗で、年間2~3校(1校あたり約20名)の中学生がそれぞれ3日間の貴重な体験を得ています。
 今回の職場体験は、第一牧志公設市場内15店舗が協力。事務局長の粟国智光さんが進行役となり実施されました。

沖縄ケーブルネットワークの取材を受ける粟国智光さん
緊張気味の生徒さんたちを前に、粟国智光さんによるオリエンテーションが開始!
上原正敏組合長手作りのネームプレートが配布されました
上原精肉店での作業を見学しながら部位の説明に聞き入る生徒さんたち
山城こんぶ店では、スンシー(シナチク)を裂く作業を体験
備瀬商店では接客や販売を体験
 子どもたちが、自分の暮らしているまちの成り立ちを知らなければ、未来のまちの意思決定に無関心になりかねません。マチグヮーへの愛着は、まちを体感し、働いている大人の姿を間近で見ることによって生まれます。
 NPOまちなか研究所わくわくでは、第一牧志公設市場、なはまち連絡会、那覇市中心商店街連合会と共に、職場体験に入る前の事前学習として出前講座、体験のふりかえり、職場体験をした中学生が再びマチグヮーを訪れたくなるしかけづくりも含めたプログラムを開発する予定です。いずれはマチグヮー全体で職場体験をささえていくことのできる仕組みの構築を目指します。
 なお、プログラムの深化・開発については、今年度は、2011年那覇市頑張るマチグヮー支援基金を活用して取り組んでいますが、同時に寄付も募集しています。
詳しくはこちらをご覧ください→http://miraifund.org/?post_type=kikin&p=2948