まちなか研究所わくわくは、沖縄県で活動しているまちづくりNPOです。

NPO法人なはまちづくりネットの東日本大震災支援の報告会

去る6月15日(水)にNPO法人なはまちづくりネットさんが、東日本大震災支援「あたいぐゎー手づくり市」で造成された支援金を岩手県宮古市出身の職員の方を通じて公共的団体へ届けられたということで、現地報告会を開催されていました。報告会に参加してきたので、その様子をお伝えしますおすまし
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現地報告会
「最後の支援金、これからの『支縁金』」

報告者:蟇目 崇(NPO法人なはまちづくりネット
日 時:6月15日(水) 18:30~19:30
場 所:繁多川公民館

4月9日に東日本大震災支援として「第1回あたいぐわゎー手作り市」(主催:あたいぐゎープロジェクト)が開催されました。
バザーでの資金造成や物資の収集などを行い、支援金¥222,148円が造成でき、その支援金を岩手県宮古市出身のNPO法人まちづくりネット職員・蟇目さんが現地へ届けられたそうです。
蟇目さんが、岩手県の現状を写真スライドで報告されていましたが、建物の屋根は落ち、信号はとまり、まちは壊滅的な状況でした。
「あたいぐわゎー手作り市」で集まった物資や支援金は、被災地の困っているところにピンポイントで届けたいとの思いから以前働いていた福祉団体に相談し、団体のつながりのある高齢者施設に一部お渡ししたそうです。
                                     ▲現地報告をする蟇目さん
お渡しする際、「支援物資」ではなく「沖縄からのお土産」としてお渡ししたそうです。
中には、「自分より大変な人がいるから他の人にあげてください」とお話された方もいたそうですが、
“お土産”として渡したので受け取ったそうです。
たしかに、物資よりお土産だと受取やすいですよねニコニコ
また、支援金の一部は、岩手県立宮古高等学校のラグビー部にお渡ししたそうです。
岩手県立宮古高等学校のラグビー部は強豪のチーム。
地域貢献として、冬は雪かきをしたり、障がいのある子へのラグビー指導などしていて地域からも愛されているチームだそうです。
今回の震災発生時は学校の事業中で、自分たちがいつも練習で使っているグランドが津波でなくなるのを教室からみていたそうです。
ずっと使っていたグランドがなくなる光景を見ているのはとても辛かったと思います。
ラグビー部は辛い状況の中でも、地域の避難所の支援を行っていたといいます。
その後練習をどうにか再開し、高校総体に出場したそうです。
ラグビー部の生徒から届いたお手紙を見せて頂きましたが、
生徒たちの感謝の言葉と「がんばっていく!」という気持ちが書かれてあり
こちらが元気をもらってしまいました。
蟇目さんは現地で家族、お友達、後輩、地域の方のたくさんのみなさんに会ってお話をきいたそうです。みなさん「楽しいこと、元気になるようなことがしたい」と話されていたそうです。
また、あたいぐゎーの話をきいてとても喜んでいらっしゃっていて、
「ぜひ自分達の場所だけでなく他の場所でも支援をしてほしい」と話されていたそうです。
蟇目さんの現地報告終了後、
報告を聴いた参加者の方から、「支援金の24万円はとてもおもかったと思う。大きな想いを持って行ってくれてありがとう」というコメントがありまいた。
今回の報告会に参加して、自分が支援したモノがだれにどのように渡ったのか、
「顔の見える支援」って大切だとあらためて感じました。
まだまだ被災地は大変な状況が続いています。
沖縄から私たちができる息の長い支援をしていきたいと思います。
(下地うさぎ