まちなか研究所わくわくは、沖縄県で活動しているまちづくりNPOです。

屋台プロジェクトが始動!

都市科学政策研究所さんからの相談により
盛り上がった結果、突如遂行することになったこのプロジェクト!
まちわくと都市科学さんとの協働プロジェクトでございます。
とりあえず、お楽しみプロジェクトなのですが、
やるからには意義深く!ということで、しっかりした目的をもってこのプロジェクト動いております。
【1.企画の背景】
 現在の那覇市中心商店街は、沖縄観光ブームの影響もあり、事業の業種として、特にお土産物屋やホテルなど、観光客を相手にした店舗が多くなりまちの用途が単純化してきています。 このことは、商店街が本来持っている周辺に暮らす住民の台所的な機能が失われ、地域住民が地元で日常生活の買い物をせずに郊外に足を向ける要因の一つとなっています。中でも、交通弱者である子どもやお年寄りなどの生活へは真っ先に影響を与えてしまいます。 また、那覇の中心商店街は、戦後、住民自らの力で建物を建て、そこで生活を行うことによってマチグワー界隈に不思議なエネルギーを生み出し、今も多くの人を魅了しています。
【2.目 的】
 本プロジェクトは、那覇の中心商店街に「地元客が減っている」「子どもが楽しめる店がなくなっている」という問題意識の下で、この問題にどう取り組んでいけるのか可能性を探るために実施します。そして、土地や資本を持たない者が、①那覇の商店街に新規参入するというチャレンジをできるのか、②商店街の新陳代謝や活気をもたらすことに影響を与えられるのか、③地元民・商店街周辺に暮らす地域住民の生活ニーズを満たす店舗を経営することができるか、ということを検証するための実験的プロジェクトです。
【3.実施内容】
①屋台づくりからまちを感じる(創る) 屋台は、仮設的に作成でき移動するといった特徴を持った建物です。屋台の特徴を活かしながら、今このまちで出店するならどの様な店が良いのかを考えながらオリジナル屋台の模型をつくり、自分たちの手で作成する事を通じて、今のまちに必要とされる店舗を実験的に作り出すことができます。 制作メンバーには、工業高校・大学で学ぶ学生とともに、プロジェクトチームをつくり、多くの人が参加しながら制作していけるように実施していきます。
②新規参入のチャレンジ(挑戦する) 1月28日にプレオープンし、2月11日より毎週日曜日に歩行者天国となる国際通りに屋台を出店し、商売を行います。そして、来店者数、販売件数、売上等を調査・分析します。実験店舗の存在や販売行為が、商店主や地域住民、来店者にどのような影響を与えるのかを、調査・分析します。
③商店街に生活用途を取り戻すチャレンジ(変える) 実験店舗にて行う商売は、今は少なくなっている相対売りのお店をモデルに、「人とのコミュニケーションが生れるような新しいスタイルのお店」を模索し、屋台をつくるプロセスの中で決めていきます。また、その商売についても、仕入れから販売の仕方までを、商業高校・大学で学ぶ学生とともに、プロジェクトチームをつくり挑戦していきます。