第2回講座 スキルアップ講座~ファシリテーションと地域調査~
/大謝名小学校区内活動発表~今ある地域活動と出会い知る~
日 時:2025年9月20日(土)10:00~16:00
場 所:大謝名小学校 くがにルーム(宜野湾市大謝名5-12-1)
参加者:塾生5名/主催・事務局7名
講 師:宮道 喜一(NPO法人まちなか研究所わくわく 代表理事兼事務局長)
団体発表者:6名(7団体)
スキルアップ講座~ファシリテーション~
第2回講座では、ファシリテーションスキルについて学びました。地域における様々なコミュニティの場では人が集まり、話し合う機会が持たれます。話し合いは4つの役割「伝達」「調整」「創造」「決定」を持つことや、場をつくるための準備では、全体のゴールに向けたその回の位置づけ、会場選定などの空間デザイン、議題を決め話し合いの流れを設定することも大切ということがわかりました。また、ファシリテーターは「問い」を立てて参加者の発言を促したり、発言内容の意図を見極めるために、意識的に話を「聴く」ことを心がけることも大切です。これから講座の中でもグループで話し合う機会がたくさん持たれます。その際はぜひ今回の学びを活かして話し合いをすすめてみてください♬
大謝名小学校区内活動発表~今ある地域活動と出会い知る~
午後には大謝名小学校区で活動する7つの団体より、地域での日頃の取り組みについて発表していただきました。発表のあとにはそれぞれのグループから質問を受けていただき、それぞれの団体の現状や課題などについて伺い、地域の活動を通して大謝名小学校区の特徴について理解を深めることができました。
嘉数ハイツ自治会 運天邦男 会長
ミニデイでは高齢者10名ほどが公民館に集まり、体操したり、昼食を一緒に食べたりして楽しんでいる。今後の課題としてボランティアの高齢化がある。放課後は子ども塾として、子どもたちが宿題をする場の提供をしており、子どもの利用から保護者世代の利用につなげ、自治会加入を促したい。地域の祭りにも力を注いでいる。
真志喜中学校区民生委員児童委員協議会 高良謙二 会長
地域支え合い委員会では、独居高齢者宅に見守り訪問を行い、問題を抱えている世帯を行政や社協の支援につなげる取り組みを行ったり、真志喜中学校や大謝名小学校の児童の安全のため交通安全立哨やあいさつ運動を行っている。民生委員の高齢化で人員が減っいることが課題。
宇地泊区自治会
宇地泊区ではマンションの増加に伴い 若い世代が増え活性化している。自治会では地域の祭りにも力を入れている。子ども会は役員の担い手がなく休会中だが、自治会役員でクリスマス会などの行事を行っている。自主防災では避難訓練を実施しており、これから独自の活動も力を入れて取り組みたい。
一般社団法人沖縄ダルク 佐藤和哉 代表理事
沖縄ダルクは薬物等の依存症のリハビリ施設であり、当事者にとっての最後の砦として活動している。地域の伝統文化、エイサーを取り入れた活動では、デイサービスで披露することで”感謝”をもらい、それが精神的なケアにつながることも。地域の施設や支援者からの依頼で草刈りボランティアを行ったり、啓発活動として学校等で依存症防止のための講演を行っている。
大謝名区自治会 眞志喜初枝 会長
市の無形民俗文化財に指定されている「獅子舞」を守る保存会があり、豊年祭には獅子舞を披露することが、他にはない取り組みのひとつ。公民館には、子ども達たちが自由に絵を描き楽しむ黒板、青空ブランコの設置、ミニシアターなど、地域の子どもたちが集まる工夫をしている。青年会が取り組むエイサーは、周辺から騒音についての声があがったりすることもあり、地域活動の難しさを感じることも。
大謝名団地自治会 泉川智枝子 会長
自治会と同時に実行委員会を組織し、地域の活動はその会を中心に運営を行っている。自主防災も委員会を組織し訓練やイベントなど行っている。何かに取り組む時は組織づくりが重要。団地住民は全員自治会員であり、会費を払っている分、参加しなっきゃ損!と思ってもらえるような、みんなが楽しめることを考えて活動している。
大謝名小学校PTA PTA事務 山城規子さん
先日大謝名小学校区で行った防災フェスタでは、スクリレで子どもたちと保護者へ案内し多くの参加があった。車いす体験や着衣水泳体験を行ったほか、災害時の食事訓練では新聞紙でつくったお皿でカレーをいただくなどの体験を通して学びを深めた。他にも草刈りやバザーといった取り組みも。来年50周年を迎える小学校では周年イベントに向けて準備をすすめようとしているところ。
塾生の声
・色んな立場の人の話はきけてすごくよかったです。次もたのしみです。
・各自治会の取り組みや課題等を聞いてそれぞれ行事等の取り組みがんばっているなと思った。子どもが参加すれば親 も来る、その通りと思った。
・みんなのアイデアを聞いて「やってみよう、やろう」と応援できる様になりたい。
・地域の歴史等を子どもたちと一緒に学んで、紙芝居を作って。。。というアイデアはとても良いと思ったし、やってみたいと思った。
・改めて、進行役は事前準備が重要なこと、参加者の立場を考える、寄り添うことが大切だと感じました。準備時間が足りなかった話し合いの場が上手くいかなかったことなどを思い出して、ウチアタイしてました。
以下から上記内容をまとめたNewsLetterをダウンロードいただけます。
第3回講座は ➡ 「子どもの居場所の実践と課題から学ぶ」
日時:2025年9月29 日(月)19:00~21:30
場所:大謝名団地自治会事務所(宜野湾市大謝名5-23-1)
第1回講座の報告はこちら