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(実施報告)ぎのわん地域づくり塾2025 第3回 子どもの居場所の実践と課題から学ぶ

 

第3回講座 子どもの居場所の実践と課題から学ぶ

日 時:2025年9月29日(月)19:00~21:30
場 所:大謝名団地自治会事務所(宜野湾市大謝名5-23-1)
参加者:塾生8名/事務局6名
講 師:又吉 茂 氏(一般社団法人宜野湾子どもゲンキ食堂 代表理事)
    宮城 潤 氏(那覇市若狭公民館 館長/NPO法人地域サポートわかさ 事務局長)


子どもの居場所の実践と課題から学ぶ

 第3回講座では、宜野湾市で活動する一般社団法人宜野湾子どもゲンキ食堂の又吉茂さん(通称シゲシゲさん)と、那覇市若狭公民館で館長をつとめる宮城潤さんを講師にむかえ、それぞれの団体の取り組み事例や、活動をはじめた時のことなど、実践と課題についてお話しいただきました。これからチームで取り組む企画づくりのヒントをたくさん得ることができました。


又吉 茂 氏

一般社団法人
宜野湾子どもゲンキ食堂

スクールソーシャルワーカーとして関わっていた子ども達が卒業後に、いつでも安心して帰って来れる場所を、という思いで地域にゲンキ食堂を設立。2022年には一般社団法人化し、より深刻な問題を抱えるこどもたちに寄りそうことのできる、クローズ型の居場所「ゲンキの家」を設立。オープン型とクローズ型をかけ合わせることでアウトリーチできている。


若狭地域は那覇市の中でも困窮世帯の多いエリア。若狭児童館、若狭公民館の指定管理を受けており、それぞれの特性や強みを活かしながら「子どもに優しいまち」をテーマに居場所を提供している。学習、食事支援や異年齢交流、体験活動を通し子どもの自己肯定感を育む。問題を抱える子ども適切な支援につなげるために、近隣の学校や行政、地域と連携している。

宮城 潤 氏

那覇市若狭公民館 館長


シゲシゲさん×潤さんトークセッション&質問

大変なこの活動を継続できていることがすごい。なぜできる?そのエネルギーはどこから?
自分も全力で楽しみながらやっている。最近は支援してきた子ども達が大きくなり手伝ってくれることも。

潤さん)どうやって子どもたちと関係性をつくる?
又吉さん)毎日一緒にご飯を食べながら、話しをしたり遊んだり。おうちでの何気ない会話のような接し方を心がけ、ちょっとしたSOSを引き出す。

潤さん)行政・学校との信頼関係を築くために心がけていることは?
又吉さん)学校の「勉強させたい」と、福祉(ゲンキ食堂)の「寄り添い」は交わらないところがある。先生たちの気持ちもわかるけれど、不登校だった子がいきなり全部の授業は受けられない。子ども、保護者の頑張りも近くで見ている。常に行政・学校と家庭・保護者の中間にいることを心がけて、先生にも保護者にも子どものために協力してくれた時には、感謝の気持ちを伝えている。

潤さん)地域に子どもたちが集える場をつくる時に必要な心構えは?
又吉さん)地域の大人たちがもっと仲良くコミュニケーションをとって楽しい雰囲気づくりができていれば、子どもたちも続くはず。

潤さん感想)無理なく楽しんでやること、小さなことでもできることをやってみることが大事。たとえ当たり前のことでも、地域で活動してしている人に対して心から感謝を伝えるようにしたい!

又吉さん感想)何か始める時には大変なこともあるけれど、そのあとには楽しい事もあると常に考えるようにしている。感謝の気持ちをもって「ありがとう」も大切にしていけば、なんくるないさ!


宮城さん、又吉さんの話を聞いて、楽しくてワクワクが広がる感じがしました。お二人の活動に参加してみたいと思いました。
・又吉さん「自分自身が全力で楽しむ」エピソードを話す時、とても嬉しそう。2人とも魅力的だから子どもも大人もひきつけられるのだと思う。
・各公民館でおにぎりやおやつをいつでも食べられる様にできるといいなぁーと感じました。
・自分の状況を知ってもらう(情報発信)と相手の立場をうかがうことが出来るからこそ、お願いできる、協力してもらえる関係性ができているのではと感じました


以下から上記内容をまとめたNewsLetterをダウンロードいただけます。

第4回講座は ➡ 「スキルアップ講座~企画づくり~」
日時:2025年10月11 日(土)10:00~15:00
場所:大謝名区公民館(宜野湾市大謝名5-10-1)


第2回講座の報告はこちら